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熱伝導・対流・放射の違い|比熱・温度差も図表と6問で整理

熱の移動の仕組みと、温度を上げるのに必要な熱量は別の話です。まず伝導・対流・放射を比較し、その後にQ=mcΔTの条件と単位を確認します。

乙種・甲種/物理・化学の基礎/2026年10月2日追加

最初に整理すること

熱の移動の仕組みと、温度を上げるのに必要な熱量は別の話です。まず伝導・対流・放射を比較し、その後にQ=mcΔTの条件と単位を確認します。

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条件・仕組み・例を比較
条件・用語式・考え方例・注意
熱伝導物体内部や接触した物体間でエネルギーが伝わる金属棒の一端を温める
対流液体・気体の移動に伴い熱が運ばれる温められた流体の循環
放射(ふく射)電磁波によってエネルギーが伝わる真空中でも伝わる
比熱の計算Q=mcΔT相変化なし・比熱を一定とする

熱が届く道筋を図で整理

熱い側 → 冷たい側へ伝導:接触・物体内を通じて対流:流体そのものが移動して放射:電磁波で、離れた場所にも

実際には複数の仕組みが同時に働きます。例題では「主にどの移動か」を読み、一つしか起きないと決めつけないこと。

例題:200 gの物体を20℃から50℃へ

比熱を0.50 J/(g·K)、比熱一定、相変化なし、外部への熱損失なしとします。

  1. 質量m=200 g、温度差ΔT=50−20=30 K。
  2. Q=200×0.50×30=3,000 J。
  3. 3,000 J=3.0 kJ。最後に単位を直す。

℃はいつKに直す?

温度差30℃と温度差30 Kは同じ大きさです。比熱計算のΔTに273を足しません。一方、気体の法則で温度の比を使うときは絶対温度に直します。

質量の単位を合わせる

比熱がJ/(g·K)なら質量はg、J/(kg·K)ならkgにそろえます。0.50 J/(g·K)は500 J/(kg·K)。質量だけ単位を変えて比熱を据え置くと1,000倍ずれます。

温度が上がらない加熱もある

融解・沸騰などの相変化では、熱が加わっても温度が一定となる段階があります。Q=mcΔTだけで全熱量を求めず、問題に応じて潜熱の項を分けます。

独自確認問題6問・全選択肢の解説

先に答えを選び、解説を開いてください。この確認問題の回答は学習記録に保存されません。

問1 金属棒の一端を加熱し、棒の内部を通じて反対側へ熱が伝わる。主な仕組みは?

  1. 対流
  2. 熱伝導
  3. 放射だけ
  4. 気化熱
  5. 質量保存
正解と全選択肢の理由を読む

正解:B 熱伝導

  • A ×:流体の移動を主とする説明ではありません。
  • B ○:棒内部で熱が伝わる熱伝導です。
  • C ×:周囲への放射もありますが、問われた棒内部の移動は伝導です。
  • D ×:状態変化の熱量であり移動の分類ではありません。
  • E ×:保存則は熱移動の仕組みの名称ではありません。

問2 真空中でも起こる熱の移動は?

  1. 空気の対流
  2. 液体の対流
  3. 物体のない空間での伝導
  4. 放射
  5. すべて不可能
正解と全選択肢の理由を読む

正解:D 放射

  • A ×:真空には対流する空気がありません。
  • B ×:真空中の空間を液体が循環する条件ではありません。
  • C ×:接触する物体のない空間を伝導とは呼びません。
  • D ○:電磁波による放射は媒質を必要としません。
  • E ×:放射は媒質を必要としないため、真空中でも熱を伝えられます。

問3 相変化なし。100 g、比熱2 J/(g·K)、温度差15 Kの必要熱量は?

  1. 30 J
  2. 200 J
  3. 1,500 J
  4. 30,000 J
  5. 3,000 J
正解と全選択肢の理由を読む

正解:E 3,000 J

  • A ×:質量100を掛けていません。
  • B ×:温度差15を掛けていません。
  • C ×:比熱2を掛けていません。
  • D ×:100×2×15=3,000で、桁が違います。
  • E ○:Q=mcΔTより3,000 Jです。

問4 20℃から50℃への温度差は?

  1. 30 K
  2. 303 K
  3. 323 K
  4. 70 K
  5. 273 K
正解と全選択肢の理由を読む

正解:A 30 K

  • A ○:50−20=30℃の差は30 Kです。
  • B ×:温度差に273を加えません。
  • C ×:50℃そのものの絶対温度と混同しています。
  • D ×:差ではなく足しています。
  • E ×:273は換算の近似値で温度差ではありません。

問5 同じ質量・同じ温度差。比熱が2倍になると必要な熱量は?

  1. 1/2倍
  2. 変わらない
  3. 2倍
  4. 4倍
  5. 必ず0になる
正解と全選択肢の理由を読む

正解:C 2倍

  • A ×:Qは比熱に反比例せず比例します。
  • B ×:同じ温度差に必要な熱量は比熱によって変わります。
  • C ○:Q=mcΔTでcが2倍ならQも2倍です。
  • D ×:比熱を二乗する式ではありません。
  • E ×:温度差があれば一般に必要熱量は0ではありません。

問6 比熱が500 J/(kg·K)。質量200 gを式に入れるときの値は?

  1. 200 kg
  2. 0.200 kg
  3. 2 kg
  4. 20 kg
  5. 500 kg
正解と全選択肢の理由を読む

正解:B 0.200 kg

  • A ×:gをkgとして入力すると1,000倍になります。
  • B ○:200÷1,000=0.200 kgに直します。
  • C ×:200 gは2 kgではありません。
  • D ×:200 gは20 kgではありません。
  • E ×:500は比熱の数値で質量ではありません。

間違えたら、条件と単位へ戻る

条件を取り違えたら比較表、計算を間違えたら例題の途中式へ戻ります。翌日に解説を閉じて解き直し、理由まで説明できるか確認しましょう。

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10月2日追加:物理・化学の取り違えを整理

比較表・概念図・例題と、全選択肢に解説のある独自確認問題12問。教材内の確認であり、自動採点の演習件数には含めません。

式・基礎概念の参考:OpenStax Chemistry 2e。熱移動の基礎(OpenStax College Physics 2e)。確認日:2026年10月2日。日本語の説明・例題・確認問題は独自作成。公式過去問の転載ではありません。

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