この教材のゴール
可燃物・酸素供給源・点火源を文章に対応させ、例外への言い過ぎを見抜く。
長文でも、役割は分けられる
一般的な燃焼の説明を読むときは、①燃える側、②燃焼を助ける側、③反応のきっかけとなる熱、の順に印を付けます。「液体の近く」「見えない蒸気」「電気火花」のように言い換えられても、役割へ戻すと整理できます。
| 問題の条件 | 使う考え方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 燃料から生じた蒸気 | 可燃物に対応 | 液体だけに注目しない |
| 空気に含まれる酸素 | 酸素供給源に対応 | 酸素そのものを燃料扱いしない |
| 静電気の放電や電気火花 | 点火源になり得る | 炎が見えないことと区別 |
読み解き例
「燃料の蒸気が空気と混ざった場所で、静電気の放電が起きた」という文章を考えます。蒸気が可燃物、空気中の酸素が酸素供給源、放電が点火源に対応します。ただし、この情報だけで必ず着火すると断定はできません。混合の状態や着火に必要な条件も関係するためです。
「必ず」「だけ」を点検する
「点火源は炎だけ」は、電気火花などを落としています。「酸素があれば必ず燃える」は、可燃物や必要な熱を落としています。選択肢の一部が正しくても、残りの条件を無視した断定はそのまま正解にしないようにしましょう。
燃え始めた後の熱
一般的な燃焼は発熱反応です。発生した熱がまだ燃えていない部分に伝わり、反応の継続に関わります。「燃焼では周囲から熱を奪うことだけが起きる」という説明は、発熱を読み落としています。
自分の言葉で直す練習
誤り:「火が見えないので点火源はない」。訂正:「炎以外に火花や高温部などの可能性も考える」。誤り:「三要素を一つ覚えればよい」。訂正:「それぞれが文章中の何に当たるかを分ける」。このように、誤った選択肢を正しい一文へ直すと、答えの丸暗記を避けられます。